noteタイトル画像

こんにちは!日本蒸しタオル協会の理事長です!

自分が蒸された経験が少ないと、どーしても皆様に寄り添えないと思いながら、仕事以外の時間はほぼ、高温のミストサウナに入っていたらいつのまにかこんなに時間が経っていたようです。
何も考えないという時間が自分のためになることも多いので皆様にもおすすめします。




さて、今回お話したいのが以前と重複する部分も多いですが、お読みください!

蒸しタオルは湿熱を利用したリラクゼーションや治療に使われます。ただ乾燥している時期、蒸しタオルで温めた患部からタオルを取ると皮膚に残った水分が気化し逆に乾燥を引き起こす事が多々あります。

そんなとき、女性は蒸しタオル後の保湿は欠かせない!というより誰もがやっていると思います。
化粧水や乳液、パックを使う方もいるでしょう。

では、保湿剤とは何か?保湿剤の種類は?蒸しタオルに適した保湿剤ってあるの?に行き着いたのでそこを少しご紹介いたします!



■保湿剤とは

日本化粧品工業連合会は『「保湿」を目的に用いられる成分を、「保湿剤」または「モイスチャライザー」と呼びます。』と申してます。

■保湿剤の種類

まずは代表的なところで大きく軟膏タイプ、クリームタイプ、液体タイプ、ローションタイプと形状が分かれます。



★軟膏タイプ
保湿性に優れていて刺激性が少ない為、びらん等にも使用可能。べたつきがあり、テカリが出るのが特徴。皮膚が水分を多く含んでいるときに塗るのが効果的。
代表例:白色ワセリン、ユベラ軟膏等


★クリームタイプ
軟膏と比べ、べたつかず、塗り心地や伸びがよい。刺激感があるのでびらん等には適さないこともある。
代表例:ヘパリン類似物質、尿素配合系、プロペト+ヘパリンのミックス等


★液体タイプ
いわゆる化粧水の様なシャバシャバタイプ。一番伸びが良い分、保湿系の最新商品ではやわらかい泡状やミストで出てくるタイプがあり、よく伸びしっとりした使用感。泡タイプでは化粧水タイプのような液ダレがなく空気中に飛散しない。また頭にも塗ることが できる
代表例:ヘパリン類似物質、ヒアルロン酸、コラーゲン、ビタミン系


★ローションタイプ
液体タイプには劣るが伸びが良く、全身に塗り易い。液体タイプより保湿されているという体感は感じられる。また頭にも塗ることが できる。
代表例:ヘパリン類似物質、尿素配合系、ヒアルロン酸系、コラーゲン、ビタミン系等




次に主要成分別にご紹介します。基本的に肌トラブルで皮膚科に行くと処方してもらえるのが、ワセリンかヒルドイド、飲み薬だとビタミン剤が多いと思います。薬局でも手に入るヒアルロン酸やセラミドなどもありますね!
なお、皮膚科だと「ステロイド」を処方する場合が多いですが保湿剤の位置付けとは異なるのでまた別の機会にお伝えしたいと思います。


・ワセリン

ワセリンにも種類があり、簡単に言うと不純物が多いものと少ないもので分かれています。
市販のワセリンではアレルギー反応や思いがけない肌トラブルが出てしまう方もいます。
一番不純物が少なく低刺激とされているものは「白色ワセリン」です。
私も手荒れの時に処方してもらうワセリンは必ず白色ワセリンにしてもらっています。用意できないと言われた場合は「プロペト」をもらっています。


・ヘパリン類似物質

ヘパリン類似物質を含んだ保湿剤のことを言います。最近では市販薬で「ヒルマイルド」という商品が発売されていますね。処方箋でもらえるのは色々と物議をかもした「ヒルドイド」で人の肝臓で生成される糖類の一種「ヘパリン」に似た成分で、高い親水性と保水性が特徴です。
「保湿」「血行促進」「抗炎症」の主に3つの作用があります。内部の角質層まで浸透し、保湿効果を発揮し、肌の乾燥や炎症、肌荒れなどの改善に有効に働きます。


あくまで補足ですが、角質層まで浸透と言いますが、角質層は表皮なので過度な期待は持たないでください。
しかし、ワセリンは皮膚表面、ヘパリン類似物質は皮膚の内側から保湿していくとフワッと覚えてください。

副作用は少ないですが、血友病、血小板減少症、紫斑病等の出血性血液疾患がある人には使えません。かゆみを伴う方も多いので、続く場合はお医者さんに相談ですね!


・セラミド

基本的に人間の皮膚(角質と角質の間)に含まれる成分で、人間自体が作り出している成分の一つです。足りなくなるとやはり乾燥肌やトラブルの原因になりますので、外側から補充する必要がでてきます。
植物由来、馬由来、ミルク由来などがあり、あくまで由来成分なので人間が作るセラミドとは構造が違いますが、皮膚表面の水分を逃がさない効果があります。
直接セラミドを塗るというよりかは、他の保湿成分と合わせると効果を発揮するものです。


・ヒアルロン酸

知らない方もいるかもしれませんが、ヒアルロン酸は人工物です。
微生物の「ストレプトコッカス(溶血性連鎖球菌)」等から作られます。
微生物から?と思う方もいらっしゃるとは思いますが、ヒアルロン酸は水溶性ということもあり、他の成分等と混ぜやすく皮膚の表面や表皮のモイスチャーバランスを整えてくれる出始めは画期的な成分で今も尚注目されています。


・コラーゲン

保湿力に優れ、肌の潤いを整える役割を持ちます。皮膚の内部にも存在しますが、加齢によって減少していきます。
皮膚表面をコーティングしたり、注射で打ち込むなら効果的ですが、分子が大きいのでCMのような効果はなかなか見込めません…。
食品として摂取しても、まずアミノ酸に分解されるので肌への効果は少ないのが事実です。


・ビタミン系

髪の毛の薄毛予防や手荒れに関してはビタミンA、C、Eが良いとされています。ただ、直接的な保湿力を持っているわけではないので今回は省きます。


上記のように代表的な保湿剤と使用されるものを簡単にお伝えしたわけですが、難しいのがどこを保湿したいか、どうゆう症状なのか、かゆみの有無等状況によって使い分けるのがベストなので、この保湿剤がおススメと断言できるのものがないのです…。
言ってしまえば自分に合うものを見つけなければいけないのです。
ただ、今回は蒸しタオルに合うであろう保湿剤をお伝えします。

・蒸しタオルを作るときに染み込ませる保湿剤
・蒸しタオル使用後の保湿剤

前置きしますが、使う環境、季節、外気湿度、使用者の乾燥具合、皮膚疾患の有無、皮膚の強さ、蒸しタオルを使用する患部等によっておススメするものも変わってくるのであくまで参考程度にしてもらい、このベースを元に自分のベストを見つけていただければ幸いです。


■蒸しタオルを作るときに染み込ませる保湿剤

蒸しタオルを作るときに水と混ぜて保湿成分の含んだ蒸しタオルを作る場合のおすすめはヒアルロン酸ですね!
紹介した中で保湿剤の形状は色々あるもののヒアルロン酸は水溶性なのでタオルに浸み込みやすいです。
クリームタイプは基本的に相性が悪く、シャバシャバのミストタイプなどがおすすめです!

■蒸しタオル使用後の保湿剤

完全に好みですね!千差万別なのでなかなか一概におすすめできませんが、
コーティングしたようなテクスチャーがお好みな場合はセラミドも良いかと思います。
乾くまでベタベタ感が残るのですが、乾いてしまえば薄い膜が張った仕上がりになります。
体感重視の方は好きな方が多いかもしれませんね。逆に男性はいつまでも残る感が嫌いという方が多数いるようです。




ヒアルロン酸系は超乾燥肌の方だと物足りないという声もあがっています。ただ、保湿剤を塗った後のもっちり感はCMで手に吸い付く肌のような仕上がりにはなりますね!


ヘパリン類似物質やワセリン系は完全コーティングされるので、テカテカになったり、おしろいでも塗ったの?的な見た目になることも多々あります・・・就寝前やもう家から出ない時は結構アリです!


ビタミン系はそもそも表皮より下に浸透させたい場合は機械か注射をおすすめしますが、他の保湿剤と混ぜて使うと相乗効果が期待できます!

例えば
・薄いシミをどうにかしたい
・小じわをこれ以上深くしたくない
・デキモノを早く治したい

など保湿以外のコンプレックス症状があれば、適切なビタミン剤を混ぜるのが良いですね。
ただし、効果がなくなってしまったり相性が悪い場合もあるのでよく調べたり、皮膚科医に相談して使用することを推奨します。

今回簡単にまとめてみましたが、日本蒸しタオル協会でも検証中であり、ベストオブベストをお伝えできる環境にないことをお伝えしておきます。
今後の検証や皆様からのおすすめも含めデータベース化し、自分の症状にチェックを入れていくと自動的におすすめが出るようにしていけたらと思っています!

肝に銘じてほしいのが、たかが保湿と思わずに保湿はしっかりするべきです!
年齢が若ければ若いほど、縁が遠い存在に感じられるが、10年後、20年後の自分のために今日からやるべきことですよ!


症状が出てからと出る前の予防だと天と地ほどの差があります。
これは女性にだけ向けた言葉でなく、特に洗顔後に化粧水や乳液を使ったことがない男性にこそ刺さってほしい言葉ですね!